(ローマの信徒への手紙12:15)
人が、人としての尊さが認められ、人として生きることができる社会の実現を目指し、高齢者、障害者福祉において、地域に仕え、地域福祉に貢献するための事業を永続的に発展させる。
1.利用者の人権の尊重と擁護、及び自立支援
2.利用者の「生活の質」の向上
3.職員の資質、専門性の向上
4.職員の生きがいの創生
5.地域福祉への取り組み
6.経営の安定化
聖ヒルダ養老院と、ベタニヤ・ホームが一つとなって、1980年(昭和55年)に社会福祉法人聖ヒルダ会が誕生しました。
聖ヒルダ養老院は、日本における老人福祉事業の草分けであり、国も昭和8年発刊の「本邦社会事業概要」の中でその旨を記しています。聖ヒルダ養老院の働きは、1895年(明治28年)ヒルダミッション所属の英国人宣教師ミス・ソーントンが個人的事業として民家を借り入れ、「扶養者なき老女二名を救護したるに始まり」がその最初です。
ベタニヤ・ホームは、日本聖公会婦人会により「福音宣教のために生涯をささげた聖職の未亡人、婦人伝道師、あるいは事情ある信徒の婦人達のための憩いの家」として、1952年(昭和27年)に創設され、同会が責任をもって担ってこられました。
老人問題が社会の重要緊急課題として取り上げられるようになり、老人福祉条例の改正に伴って、将来の在り方を検討していた両施設は1980年(昭和55年)に合併し、新社会福祉法人聖ヒルダ会が設立され、ホームは「軽費老人ホーム ベタニヤ・ホーム」として、現在の横浜市戸塚区で開所しました。
ベタニヤ・ホームは入居される方々の日々の生活が穏やかで、明るく、心豊かに過ごすことができるように努めています。また、同一敷地内に地域福祉の充実を目的として高齢者等宿泊施設「聖マリヤ館」、訪問介護事業所「ケアセンターベタニヤ」があります。
そのほか、誰もが地域で安心して生活することができることを目的として、1997年(平成9年)には福祉保健活動の拠点となる「横浜市平戸地域ケアプラザ」(横浜市指定管理施設)の運営を開始。2009年(平成21年)には精神障害者生活支援センター「戸塚区生活支援センター」(横浜市補助金事業)を開設し、地域福祉・障害者福祉の分野においても地域に開かれた施設を目指しています。
わたしたちは、誰もが「いのち」を与えられ生きています。そして、そのいのちは、誰もが、平等に、ひとつ、与えられています。ひとつしかないということは、それがいかに尊いもの、大切なものであるかを示しているのでしょう。
聖ヒルダ会は、その基本理念に、「人が、人としての尊さが認められ、人として生きることができる」ために、事業を行なうことを謳っています。そのことの実現のために、キリスト教精神に基づき、日々の働きを続けています。
わたしたちは、その時々に、それぞれに、様々な状況に出会い、助けを必要とするときがあります。聖ヒルダ会での様々な働きについては、このホームページをご覧ください。そして、必要があればご連絡ください。
ひとつしかないいのちを“豊かに”に生きるために。
聖ヒルダ会ベタニヤ・ホーム後援会は、社会福祉法人聖ヒルダ会の運営理念である「人が、人としての尊さが認められ、人として生きることができる社会の実現を目指し、高齢者・障がい者福祉において地域に仕え、地域福祉に貢献するための事業を永続的に発展させる」を尊重し、キリスト教の愛の精神に基づいて法人を支え、資金援助の活動を続けています。
聖ヒルダ会の歴史は大変古く、1895年、英国聖公会婦人伝道師エリザベス・ソーントン師によって、日本初の養老院「聖ヒルダ養老院」創立に始まります。その後、東京府中市に移転。一方、1952年、日本聖公会南東京教区婦人補助会が、千葉県八生村に「ベタニヤ・ホーム」を創設、その後、日本聖公会婦人補助会の事業となり、神奈川県大磯町に移転しました。そして1980年には、その両施設が合体して、新たに社会福祉法人聖ヒルダ会として、現在の横浜市戸塚区に新しい歩みを始めて、現在に至っています。今日では、その働きが地域社会に理解され事業も大きく飛躍し、人々に愛される施設として活動範囲を大きく拡げています。
このような社会福祉法人としての働きを支援するために新たに編成された後援会は、施設の方針を充分理解し、その活動に寄り添いながら、日本聖公会に属する全国の教会、婦人会、個人を中心として会員を募り、皆様の祈りと寄附を送り続けています。
また近年は、寄付金による資金援助活動の他に、後援会役員会が法人の協力も得ながら、各種講演会やコンサートを企画、実施しています。それは単に資金援助のためだけでなく、広く聖ヒルダ会の働きを知らしめ、その根底にある愛の精神を伝えるためでもあるのです。